スタンダードフィットのラグランスリーブスウェットタートルネックプルオーバーは、素材の良さを存分に感じれるように、ややゆったりめのシルエットに設計しています。肩から脇下にかけて緩やかなS字を描くフリーダムスリーブは、腕を上げやすく機能的なデザイン。着脱も簡単で着心地も良いですが、手間がかかったため、40年代から50年代のみにしか生産されていなかったデザイン。衿リブのタートルネックは、折り返すとモックネックくらいに調整できる程よいバランスの設計に仕上げています。ボディは、オーセンティックで普遍的なシンプルデザインを、サイズ感と細かい仕様で、モダンにアレンジしています。着る人を選ばない、程良くゆとりのあるシルエット。1950年代に米国で大学名をプリントしたそれが学生たちの間で人気となり、今日までタウンウェアとして受け継がれてきたスウェットを、現代の解釈でアップデートすることを意識し、脇下のリブや、衿ぐりのVガゼットといったクラシックなディテールはあえて排除しています。当時の生地に、洗濯時の縮みや、伸縮性といった問題があったため生み出されたディテールで、こういった課題を現代の生地は十分クリアしています。リブ付け、脇接ぎは、表振り3本針ステッチで頑丈な作りにしています。素材は、希少な吊り裏毛で、天井から吊るされた釣り鐘型の機械で、筒状に生地を編み上げていく手法で、昭和30年代中頃まで使用されていた古き良き伝統的な素材です。世界でも唯一、和歌山県にある工場数社だけに現存している“旧式の吊り編み機”で編まれています。1900年初頭からの編み機であり、その生産効率は1時間に1メートル程。それは現在のシンカー編み機と比べると約1/20程度の速度。1時間に1メートルという非常にゆっくりとしたスピードでしか編み立てられませんが
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